パパの助けになる子育て教室

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ストレスは子供の脳に影響を与える!!

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前回、『見落としていませんか?子供の小さなストレスサイン』で書いた様に、ストレスから現れる症状はたくさんあります。

 

大人であれば、ストレスを把握し、適切な対処をとる事で、自己肯定感を高める事ができますし、ストレスを一定数残す事で仕事効率を上げるなど、ストレスと上手に付き合う方法が取れると思います。

 

しかし、ストレスを受けた子供たちは、

 

 ● ストレスを自覚するのが難しい

 ● ストレスに対処するのが難しい

 

と、大人と同じ様にはいかないものです。

 

 そんなストレスを抱えたまま日々を送ると、ストレスが子供自身への脳の機能へ影響を与えてしまうと言われています。

 

今回は、ストレスが脳に与える影響についてまとめます。

 

目次

ストレスが脳に与える悪影響 

パパやママ自身の日常を思い出してみて下さい。

 

ストレスでイライラしている時は、子供の些細な事で起こりすぎたり、ちょっとした事に気になりすぎたりした事ありませんか?

 

この様に自分がコントロールできなくなる感じはイメージしやすいと思います。

 

この状態を厳密に言うと、『注意が逸れ易く』『判断力が低下』した状態です。

 

自分がコントロールできないのではなく、必要以上の情報を収集してしまし、自分の意思決定を間違えてしまった結果です。

 

つまり、ストレスにより、パパやママ自身の脳の機能を正常に保てなくなると言えます。

 

この影響は同じ様に子供に現れると思うのが自然ですよね。

 

ストレスによって起こる脳機能への悪影響は、

 

 ● 注意力が保てなくなる

 ● 記憶力が低下する

 ● 決断力が低下する

 ● 倫理的な判断ができなくなる

 

といった、脳の機能低下が報告されています。

 

1、注意力の低下

注意力とは、1つの事に集中することだけを言うわけではありません。人は何かに集中していても周りにも気配りをしています。

 

例えば、歩いていても咄嗟の自転車を避けるなど、視界の端に入ってきた情報にも反応できる様になっています。

 

注意力とは、注意を固定したり、他のものに移し替えたり、何となくぼんやり周りを見たりする様な幅広い能力です。

 

つまり、本来注意を向ける必要の無い、些細な事が気になってしまい、判断してしまうという、注意散漫さが強く働くということも、注意力が低下している状態ということです。

 

子供さんであれば、

 

 ● 片付けで、他のおもちゃに気が奪われて、何度も中断する

 ● 宿題中に鉛筆遊びをする

 ● 1つの事を始めたら、声が聞こえない

 

といった反応を示します。

この状態がいつもよりも強くなっている場合には、ストレスを考えてあげて下さい。

 

この集中が良い方法に働いている場合、例えば、

「ご飯食べよう」と言ってるのに、ブロック遊びをやめずに工夫して遊んでる。

と言った場合には、少しパパとママが待ってあげましょう!

 

自分で集中モードに入って達成感を感じれるチャンスです。

小さなフロー状態の経験を積む事ができ、将来にとても重要となる能力を磨くチャンスです!

 

2、記憶力が低下する

記憶力というのも、覚えるだけではありません。

覚えた事を引き出したり、正しいのか検証したりすることも含めて記憶力と言います。

 

ですが、記憶するには環境の要素が非常に重要となります。

 

なぜなら記憶力は、注意力によって大きく左右されるからです。

 

例えば、テレビがついている状態で勉強をしても、あまり覚えていない経験はありませんか?

自分の注意力の多くがテレビの方に向かえば、勉強の内容に意識が向きません。

 

この様に、記憶力は注意機能の影響を大きく受ける性質があります。

 

だからこそ、子供の勉強する環境は重要と言われます。

 

 ● 宿題をするのは、食卓テーブルがいい

  →他に意識が奪われない環境だからです。食卓デーブルは、食事以外の時間は何も置いていません。しかし、学習机は前の棚にある本や、デスクマットの絵が気になって集中力が削がれてしまいます。

 そうならないためにも、何も置いてないテーブルに宿題を広げる方がいいという事です。

 

 ● 学習机を使うなら、シンプルなテーブルが一番いい

  →食卓テーブルだと、一定の年齢になれば、パパやママの料理の音などで集中ができなくなります。そうなれば、やはり自室で勉強するのが一番です。

 その時に使う学習デスクは、前に棚があるものではなく、引き出しすらないテーブルが一番いいです。引き出しの中に何かあると思うだけで、人の集中力は削がれてしまいます。

 

3、決断力が低下する

決断力は、注意力で集めた情報を記憶と参照した上で、決定されるものです。

ストレスの影響で注意力も記憶力も正常に働かなければ、正しい決断が取れなくなります。

 

ここでは、誤った決断をするというより、決断する事自体ができなくなる反応を示す事が多いとされています。

 

それにより、モチベーションが徐々に低下してしまい、結果として別の事に手を出してしまいます。

 

『宿題しないと』と思っても誘惑に意識が逸れて仕舞えば、誘惑に手を出さないにしても徐々に宿題へのモチベーションが下がり、時間だけが過ぎてしまう。

そんな経験はないでしょうか?

 

だからこそ、習慣的な行動にする事が重要だと言われています。

学校から帰ってきたら、宿題を机に広げる習慣など良いかもしれません。

 

しかし、習い事や遊ぶ約束、学校も曜日によって帰宅時間が変わるので、習慣にするには、条件がいろいろ難しいかもしれません。

週に4回以上の設定で習慣化の効率が高まるイフゼンルールが最強!』と言われる様に、習慣にするには、時間的な工夫が必要かもしれません。

 

4、倫理的な判断ができなくなる

 これが非常に怖い部分ではあります。

高ストレス状態(虐待や貧困など)に置かれた子供たちは、犯罪行為に手を染めたり、巻き込まれるリスクが非常に高くなる事がわかっています。

 

粘り強さや自制心、好奇心など、物事の判断を行ったり、物事を継続的に取り組むための根幹を成す能力のことを『非認知能力』と言います。

 

 

この『非認知能力』が低下すると学力の低下だけでなく、安全な環境の選択も困難となります。

 

犯罪に手を染めるまではいかなくても、ストレスが倫理的判断をできなくすることは大いに考えられます。

 

 ● これくらいはいいだろうと友達に手をあげる

 ● 決められたことを守らない

 ● 親の言うことを一切聞かなくなる

 

など、小さな反抗として現れます。

それが、思い通りにならないストレスへの対処として脳が認識してしまう事は避けなければいけません。 

 

まとめ:ストレスは小さいうちに対処しよう!

少し、怖い話になってしまいましたが、ストレスはほっておくと子供の脳の機能を少しずつ低下させる要因となります。

『ストレスがあると認識するだけで脳機能が低下する』と言うことも分かっているので、気をつけなければいけません。

また、思春期になるとニキビや体型の変化などからもストレスを受けやすい状態になります。これに関してもストレスから肌トラブルや体型の変化がある事がわかっています。

徐々に人との関わりを避ければ、環境から学習の良い影響を奪う事にもなります。

 

まずは、パパやママと一緒にストレスに気づく経験をして、一緒に解決できることを体験していく事が重要です。

ストレスは、無くしてはいけないものです。一定数でコントロールできる準備を子供さんと一緒にしてみてはいかがでしょうか?

 

もし、同じ様な悩みを抱える方に、この中のたった一つでもいいので、小さな習慣を変える事につながれば幸いです。

自分自身が育児と仕事の両立ができなくなりそうで、試して良かったことをまとめて作ったブログです。

 

この記事を読んでくれたパパが、

『子育てを仕事の様に楽しもう!』と、育児と仕事を楽しんでできる。

 

そんな心の余裕を作りたいと思っています。

最後まで読んでい頂いてありがとうございました。