性格を変えたければ、これだ!
皆様は、自身の性格や子供の性格で悩んだりする事は、ありませんか?
最近は、性格特性についての記事を続けて書いています。
『ビックファイブテスト』を用いて、パパやママ自身、子供さんの性格特性を把握し、その子供にあった声の掛け方や接し方ができれば、ストレスが減るのでは無いかなと思ったりします。
子供の性格は個性の一つです。無理に性格を変える必要も無いとは思いますし、『あるがままの自分を受け入れる事でメンタルは安定し、行動力も上がる』というセルフコンパッションを身につけるためにも、そのままの良いところを伸ばしてあげる事も大事なのかもしれません。
ですが、子供さん自身は、いつか自分の性格に悩む時が必ず訪れます。
特に思春期あたりには悩みが増えるとお思います。
その時に『性格』は変えれるものか?それとも変わらないものか?
どう考えるかによって悩む期間に差が出てくるはずです。
子供さんの性格の50%は遺伝子で決まり、残り50%は友人などの環境要因で決まると言われています。
親が与える影響は、10%以下ですので、影響は少ないかもしれません。
しかし、友人や社会に出てからの、人間関係という環境を、良い方に選んでいく、そんな子供になって欲しいなと思うけです。
そして、自分を変えていける性格特性は、やっぱり『誠実性』です。
性格を変える=自分自身に向き合う事ですから、悩みを抱える子供に取っては、非常にハードルの高い問題になります。
ですが、
● 幼少期から身につけた習慣が『誠実性』を高めれること
● パパやママの接し方から、習慣的行動を学ぶ事
ができます。
『性格を変える』とはっきり理解しなくても、「困った時にどんな行動をする」と知っておく事で、子供は、自分で困難を乗り越える事ができる様になれます。
今回は、そんな『性格を変える』についてまとめていきます。
目次
性格は環境で変わる!
まず、性格は生まれ持った特性で、変える事が難しいと言われてきました。確かに短期間で性格を変える事が難しいものです。
近年注目されているのが、食事を変える、運動習慣を変える事により、『遺伝子のスイッチを切り替える』といった表現が注目されています。
実際に、筋トレを始める事でメンタルが安定したり、筋トレにより頭の回転が速くなったりと運動習慣が心の機能、脳の機能を改善する事が分かっています。
それと同様に、『性格の遺伝子スイッチは後天的に切り替える事ができる』と考えられています。
2008年イリノイ大学の論文により、過去の性格に関する記事をレビューしています(1)
そこで書かれた結論は、
DNAが常に人間の行動を決めているわけでは無い、環境が遺伝子に影響を与え、私たちの行動を変化させている。
と述べられています。
つまり、環境的要素を変えれば、遺伝的スイッチが切り替わり、性格特性と違う行動が取れる様になると言えます。
実際の研究で、『海の側で暮らす人は、外向性が高い』とか、『緑の多い環境で過ごすと、穏やかになる』といった報告もあり、環境が行動に影響を与えるというのは明確になっています。
↓過去の記事ですが、よければどうぞ!
性格が変わる行動
基本的には、性格の変化は数年単位で変わると考えてください。
毎日コツコツと積み重ねても効果を実感できるのは、数年先と言われています。
『やればすぐに変わる』という方法はありません。
また、『性格が変わったか?』という結果を追い求めても答えはありません。
『性格』とは、量で測れるものではないので、追い求めればキリがありません。
どんな行動ができる様になったのか?
と具体的な目標を定める必要があります。
特定の行動を続ける事で変わる
『性格』が変わったとまでは行かないかもしれませんが、
男女を数年に渡って追跡調査をする事で、
● 3年間の追跡により、社会貢献の仕事(医療、環境問題など)についた人は、少しずつ『誠実性』が上がり、『神経症的傾向』が低下するパターンを認めた。
● 8年間の追跡により、社会貢献の仕事についた人は、少しずつ感情が安定し、『外向性』が増していくパターンを認めた。
という結果が出ています。
人に親切になり、他者との交流も苦にせず、メンタルが安定している。そんな大人になって欲しければ、『社会に役に立つ仕事につくといい!』と言えます。
子供さんに日頃からできる事
とは言え、子供さんにいきなり医療系の仕事ができるわけではありません。
大事なのは、社会に貢献してい貢献していると思えることを、毎日継続することです。
● 家の前の掃除をする事で、街をきれいにする(共有スペースをきれいにする)
● 電車やバスで席を譲る(お年寄りを助ける)
● スーパーで重そうな荷物を持った人に順番を譲る
● 周りをキョロキョロしてる人に声をかける
● 近所の方に挨拶をする(風通しよく、みんなが住みやすい様に)
● ボランティア活動を行う
● 学校の掃除をしっかり行う
などなど、
医療や環境問題に従事しなくても行える社会貢献の活動は多岐に渡ります。
自分の家の近所も小さな社会です。
もっと言えば、家族というのも小さなコミュニティですので、社会と言えます。
相手のことを考えて行う行動こそが、社会貢献の1つです。
共感力が鍛えられ、『誠実性』を高める練習になリますので、ぜひ、子供さんと一緒にできることから始めてみてはいかがでしょうか?
計画の立て方で性格は変わる
以前、『子育てで後悔を繰り返さないためのイフゼンルール』でまとめた様に、『if-thenプランニング』を活用して「なりたい性格の行動」を増やせば、16週間ほどでビックファイブテストに変化が出る事が分かっています。
例えば、
1、内向的な性格を直したい
2、自分から友達や近所の人に声をかける
3、朝、近所に人に会ったら「おはよう」と挨拶する
4、これを毎日続ける
という様に、
必ず訪れる状況で、どの様な行動をとるかを決め、淡々と続ける事がポイントです。
なぜ淡々と続けるのがポイントかと言うと、
性格とは、長期的に変化が起こるものであり、それまでは継続し続ける必要があります。
しかし、人は長い目標の達成よりも即時的な報酬を求める傾向が強いからです。
例えば、挨拶を続けると言う事より、『挨拶が返ってきた!話しかけてもらえた』と言う即時的な嬉しさが強く印象に残ります。
ですが、近所の人も日によって対応が違えば、返事がない時もあるでしょう。
そうすると、モチベーションは一気に低下し、挨拶をすることをやめてしまいます。
ダイエットが失敗しやすい原因と同じです。数ヶ月先の理想的な体型よりも、目先の甘い物の報酬を求めてしまいます。
何かにチャレンジをして失敗するときは、変化への期待が高すぎて、すぐに効果が出ないとメンタルが低下して挫折してしまいます。これを『偽りの希望症候群』と言う様です。
だからこそ、、『if-thenプランニング』を活用し、毎日の行動を確実にこなす習慣を身につける事が重要です。
学業や仕事においても、目先の欲求に流されず、自制心を持って必要なことを行える能力が子供の将来を導いてくれます。
それこそが、まさに『誠実性』を高める行動習慣となるからです。
何か小さなことから、目標を一緒に考えて、子供さんと実践してみてはいかがでしょうか?
まとめ:性格は目標に向かう行動の過程で変化していく!
実際の研究においても、『自分では自覚できないくらい』の変化で性格は変わると言われています。
研究に参加した人たちも『あんまり変わってないかな』と思って、ビックファイブを再検査すると、特性の数値が確かに変化していた事に気づいた様です。
性格とは、自分に対する自己認識ですので、気分のいい日は、いい風に捉えるし、逆であれば悪い風に捉えてしまいます。
その感情に一喜一憂せず、決めた行動を毎日継続できているかを判断しましょう!
『習慣的行動を身につけるには、週に4日以上必ずできる行動がベスト!』と言われている様に、本当に小さな目標設定から始めていく事がオススメです。
もし、同じ様な悩みを抱える方に、この中のたった一つでもいいので、小さな習慣を変える事につながれば幸いです。
自分自身が育児と仕事の両立ができなくなりそうで、試して良かったことをまとめて作ったブログです。
この記事を読んでくれたパパが、
『子育てを仕事の様に楽しもう!』と、育児と仕事を楽しんでできる。
そんな心の余裕を作りたいと思っています。
最後まで読んでい頂いてありがとうございました。