『あいさつ』を癖にできると将来が明るい!
皆さん、子供さんには「あいさつしなさい」と教えること多くないですか?
近所に人とすれ違った時、友達と会った時、親族と会う時など、『あいさつ』は必ずといっていいほど必要ですよね。
ちなみに、パパやママ自身は1日に何回『あいさつ』しているでしょうか?
特に仕事をされているパパやママは回数が多いと思います。
「さっきも同じ人にしたかな?」と思うくらい「おはよう」と言うことないですか?
私は医療関係なので、必ず着替えないといけませんのでロッカーとデスク周囲で2回以上会う事があるので、そんな事が起こります。
さて、本題ですが、
「皆さんは、何故、あいさつが必要であるか答えれるでしょうか?」
単純に、『しないよりした方がいい』とか『あいさつはするもの』と思っている方も多いと思いますが、非常にもったいないと感じます。
今回は、『あいさつ』のもたらす効果についてまとめていきます。
目次
新入社員への『あいさつ』の教え方
ちょっと背景長くなりますが、流し読みでどうぞ・・・
私は、昨年くらいから入職した後輩には、どういう風に働きたいとか、どうなりたいかを確認し、その道筋に必要な行動を話してもらう様にしています。
全然、具体的になっていなくても大丈夫です。ビジョンを描く様にだけしてもらいます。
そして、そのためにスモールステップを考える様に促します。
すると、医療専門職ですから、知識や技術の研鑽に関する行動として、『文献を読む』とか『勉強会にいく』といった行動を話す後輩が多いです。
(たまに彼女を作るとかいう子がいてまして、意外と仕事の本質が分かってるんだと感心します。人生健康的で楽しんでいる人の方が、病気で苦しんでいる人に明るい印象は与えやすいですし、何より人との駆け引きみたいなコミュニケーション能力が上がる可能性が高いですからね。)
知識、技術の研鑽自体は素晴らしい事です。
ぜひそうなって欲しいと思いますが、それでは足りないと伝えます。
何故なら、文献の読み方も勉強の仕方も手の付け方が分からない行動目標では、すぐにでも実践できないからです。
人の記憶とは、行動化した後の振り返りと、修正後の再行動に意味があるからです。
すぐに実践しないと知識にならないからです。
これは、記憶の定着方法として『アクティブラーニング』という最近では主流になっている方法です。
また、同じ職場に文献みたいな、勉強会みたいな知識を蓄えた先輩たちが数十人居てるのに、それを使わないともったいないと思うからです。
その先輩たちは、『Siri』の様に質問を投げ掛ければ、必要な情報だけ抜き出して教えてくれる訳ですから、時間効率が非常に良いはずです。
ですが、ここで問題が起こります。
質問するのが大切と分かっていても行動できない子が多いという事です。
というか、自分もそうでした。
『恥ずかしい』と『こんなことも知らないのか?と思われたらどうしよう』といったありもしないかという不安がよぎってしまうからです。
そんな時に、こう教えます。
「先輩から勝手に教えて貰える様になればいいんじゃない!」
その為には、
● 毎朝、元気よく明るく『おはよう』と言うこと
● 退社する時は、『お疲れ様でした』とはっきり言うこと
この2つだけでいいよ!
と伝えます。
ここで、必ず『あいさつ』をする様に教えています。
つまり、『あいさつ』は職場の雰囲気や相手に対してではなく、自分に得られるものを増やす為にすると教えます。
実際に、『あいさつ』の仕方を徹底した企業は、離職率が下がり業績が上がったという報告もあるくらい、コミュケーションの質を改善する効果が高いです。
『あいさつ』から得られる効果
皆さんは、毎朝「おはようございます」と明るく、ハキハキと話す後輩に対して、
「うっせぇわ!!」
と思うことありますか?
そんなこと思うことないですよね。もし思ったとしたら、自分自身のメンタルが相当低下している可能性が高いので、食事・睡眠の改善や瞑想をお勧めします。
大体は、「朝から元気やな」とか、「いつも明るいな」と良い印象を抱かないでしょうか?
この良い印象を抱かれる回数が多くなるというのが『あいさつ』の素晴らしい効果の1つです。
1、あいさつは心理的効果が絶大
心理学用語に『プライミング効果』と『単純接触効果』、『ハロー効果』というものがあります。
● プライミング効果
情報を与えられた後に、自分の行動が無意識に決まってしまう事を言います。
例えば、「あのバック気に入ったな」と思うと、急に街中で同じバックを持った人をたくさん見つけるようになったという経験はないでしょうか?
これは、好意を抱いた物という情報が、自分が探そうとしなくても無意識に脳が勝手に情報を収集してしまう状態の事を言います。
ものに対する印象と同じ様に、人に対する印象にもこの効果は発揮されます。
明るい『あいさつ』の良い印象という情報が先輩にインプットされれば、その先輩は無意識のうちに、その後輩の声を脳が探してしまい、気に掛けてもらいやすくなるという現象が起こります。
● 単純接触効果
皆さんは、長く使い続けた物に愛着が湧く経験はあるでしょうか?
何度も何度も接する機会が多くなると、人は勝手に好意を抱く様になります。
この現象を『単純接触効果』と呼びます。
先輩達は、無意識に後輩を目で追い、声をかけてくれた回数が多くなればなるほど、その後輩の事を気に入って、もっと行動が増えるという現象が起きます。
この2つだけでも、自分から行動しにくい後輩を助ける、情報になるはずです。
● ハロー効果
人は第一印象という先入観によってその後の印象への影響が変わります。
髪がボサボサでヨレヨレの服を着た後輩と普通の格好をしている後輩では、明らかに後者へのポジティブな声かけが増えますよね。
この様に、見た目、服装、肩書きなど、どれか1つでも優れていると捉えられると、全てが良い印象として受け止められるといった現象が起こります。
これを『ハロー効果』と呼びます。
例えば、初対面で急に英語を話せる後輩がいたら「この子すげえ」と思って能力がかなり高いと思いますよね。ですが、徐々に「あれっ?」みたいになった経験ありませんか?
これは、ハロー効果の逆効果ですが、そういう無意識に過大な印象を与えれるという点を上手く利用できるが『あいさつ』です。
おそらく、職場の先輩方の多くは、『あいさつ』をだらけてするか、しなくなる傾向が多いです。悲しいですが・・・
その中でハキハキ、明るく『あいさつ』するだけで、人一倍誠実な印象を与える事ができます。そうすれば、上記2つの『プライミング効果』と『単純接触効果』の影響を高めてくれる様になります。
2、あいさつから成功につながる
上記の心理効果を使えば、確実に成長できます。
私の仕事で言うと、文献や勉強会は大切ですが、今欲しいピンポイントの情報かは定かでありません。
つまり、目の前の患者さんをよくできるベストな方法を、新人で見つけるのは難しいと言う事です。
しかし、先輩の知恵を借りれば、ベストに近い方法を教えてもらえ、実際に患者さんに良い変化を及ぼす事ができます。
そうすれば、「この子は成長してるな」とか、「伝えた事しっかりできるな」と誠実に成果を上げる事が伝わりますよね。
もし上手く行かなくても、「もう一度教えて欲しい」と返せばいいだけですよ!
やってみたと伝わるだけで先輩とは嬉しいものです。
この印象の積み重ねにより、先輩から『新しいチャンス』を与えられます。
同期より難しい患者に挑戦させてもらえたり、部署の役割をもらえたり、新しい仕事のチャンスが得られます。
確かにプレッシャーも感じると思いますが、その仕事に誠実に向き合う事ができれば、評価は絶対悪くなりません。
もし、その新仕事で合格点取れれば、評価は多いに上がります。
最初は誰でもできる『あいさつ』と言う単純な行動から、大きな成果に発展するものです。
だからこそ、『あいさつ』は自分を成長させる為に行うものだと教えるべきだと考えています。
小さい子供さんには?
上記の話を説明したところで、小さい子供さんには分からないですよね。
『あいさつ』を習慣にしておく事が重要です。
その効果と理由は後付けでいいのです。
まずは、あいさつする事に抵抗が無い様に、パパとママと一緒に『あいさつ』する習慣を身につけていきましょう!
思春期頃に「なんでしないといけないの?」と疑問に持つ様になるでしょう!
小学生高学年くらいなら、『あいさつを通して、相手から声がかけやすくなる』といった部分は伝えても良いかも知れません。
反抗期真っ只中の場合は、「自分の為だよ」と言うのは逆効果でしょう!
パパやママ自身が、『あいさつ』からどんな効果を得られたかと言う体験談を話してあげてください!
その記憶が残っていれば、働き出した時、自分に向き合える様になった時に、きっと活かしてくれる大人になっているはずです。
思春期・反抗期は、何を言っても聞きませんし、言いすぎると逆の行動を起こしたくなるものです。
見守って、受け入れてあげる事が非常に重要なのだと思います。
まとめ:あいさつできれば、周囲から助けて貰える存在になれる
『あいさつ』を意識して行えれば、周囲から助けてもらいやすい存在になれます。人よりも高い評価を受けることも増えるでしょう!
もちろん、『あいさつ』だけではダメです。行動も伴わないといけないですし、誠実に物事に取り組む姿勢も重要です。
しかし、コミュニケーションが苦手な人であれば、『あいさつ』を通して、コミュニケーションの機会が増え、次第に打ち解けやすくなります。
アドラー心理学では、「他人を動かす事はできない。できるとすれば、自分の行動を変えた時だ」と言うふうに言われます。
『あいさつ』が単なるビジネスマナーや精神論になれば、ただやらされていることと捉えてしまい、モチベーションは低下します。
そうならない為にも、『あいさつ』の習慣を身につけること、必要な時に理由を教えてあげる子事がパパやママの役目になると思います。
もし、同じ様な悩みを抱える方に、この中のたった一つでもいいので、小さな習慣を変える事につながれば幸いです。
自分自身が育児と仕事の両立ができなくなりそうで、試して良かったことをまとめて作ったブログです。
この記事を読んでくれたパパが、
『子育てを仕事の様に楽しもう!』と、育児と仕事を楽しんでできる。
そんな心の余裕を作りたいと思っています。
最後まで読んでい頂いてありがとうございました。