パパの助けになる子育て教室

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双子パパが教える、子供が習い事であくびをする理由

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 我が家の娘は週に1回バレエを習っています。一生懸命頑張ってます。ただ、あくびの回数が多いみたいで、なんでそんなに眠たいんだろうと思ってたんですが、実は眠たいからあくびが出るのでは無い事を知りました。ただ、調べてもあくまで仮説なので科学的な根拠など明確に解明されているわけでは無いようです。

 という事で、今回はあくびの仕組みをお伝えしますが、あくまで仮説ですので、育児の時に少し役立ててもらえたらと思います。これを読んだ後、宿題を教えている時にあくびをしてたら、怒る必要が無い事が分かると思います。

 

 

あくびのしくみ

眠気から冷める時にあくびが出る!

睡眠状態から覚醒に向かう時にあくびは起こると言われています。つまり、眠たい時に起きようと思って、あくびが起こるようです。今まで思っていたのとは逆のでした。

あくびをした時の脳波を測定するとβ波といって覚醒時にみられる脳波が発生する事が分かり、あくびは覚醒を促すという説が有力になりました。

 

 昔は、脳が酸欠状態になると、酸素をたくさん取り込むためにあくびが出ると言われていましたが、これも研究によって否定されました。室内の酸素や二酸化炭素の濃度を変化させて、酸欠状態を作り出しましたが、あくびの発生頻度に変化はなかったようです。

脳の温度調節のため

 脳が適切に働くためには、37℃を一定に保つ必要があると言われています。マウスを使用した実験で、マウスの脳が0.1℃上がるとあくびが誘発され、あくび後に0.4℃も下がったと報告されています。ヒトの脳も同じような機能が備わっていると考えられています。

あくびの出やすい環境

 脳の温度調節にあくびが関与していると言われていますが、その脳の温度上昇にストレスや不安が関係している事は研究で報告されています。

 ストレスなど過度に緊張した状態の時に、あくびが出やすい例としては、夜の車の運転であくびが頻回に出る事は無いでしょうか?これは、眠たいからではなく、寝てしまってはいけないと運転に関するストレスが過度にかかる事で、脳は覚醒を促すように頻回にあくびをさせると言われています。

 また、ママやパパの仕事の場面で、とりあえず出席しないといけないけど、重要度の低い会議や昼食後の会議で頻回にあくびが出るのも、脳は起きようと頑張っている証拠です。そう言われると、ウトウトと眠り始めてからはあくびが出ていないと思いませんか?

 私自身も寝かしつけの絵本を読む時には、あくびが出ていますが、読み終わって布団い入れば、少々寝つきに時間がかかってもあくびはしていない事に気付きました。 というように、寝ても問題ない環境であくびが出ないという事からも、あくびは覚醒を促すというのは、あながち間違いではなさそうです。

あくびがうつるのはなぜ?

 あくびってうつりますよね。これも仮説ですが、「行動伝染」現象の一つと考えられています。あくびがうつるのは、その相手に対する共感や関心があるかどうかが基本になっています。相手に関心が低い自閉症の子供さんでの研究ではあくびがうつり難い事が分かっています。こういった研究から、共感や関心といった相手に心を許せる状況ほどあくびはうつりやすいと言われています。下記が関係性別のあくびの伝染率を集計したグラフです。明らかに心許せる家族が多くなっています。

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まとめ

 今回は、あくまで仮説ばかりで科学的な根拠として確定されたものでは無いかもしれません。ですが、子供があくびをしている時は、ストレスや不安に襲われている事、その状況で頑張って取り組もうとしている事がわかりました。娘もバレエで周囲の環境やママから離れて練習する事に不安やストレスを感じながら、それでもバレエを頑張ろうとしているんだと思える事が出来ました。昔の眠たいからと思い込んでいれば、しっかりやりなさい!なんで真面目にしないの!と怒ってしまうところでした。これからは、あくびで脳を覚醒させたいほど頑張っているんだと褒めてあげれそうです。

 ただ、あくびは睡眠からの覚醒を促す現象ですので、実際には眠たい状況です。習い事では難しいかもしれませんが、お家での宿題など時間調節が可能な環境では、あくびをし時に、一度中断してリフレッシュできる時間を作ってあげた方が効果的かもしれません。

 ぜひ、皆様も普段の育児に活用してもらえればと思います。