パパの助けになる子育て教室

『子育てを仕事のように楽しもう!』をモットーに、『今しかできな子育て』を忙しいパパ達が楽しめる方法を紹介します

男の子が木の棒を集めるのは本能

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 我が子は木の棒を集めてくるのが大好きです。玄関先に暖炉でもあるのかというくらいの木の棒や枝が集められています。新しいのを持ってきたからといって、捨てようとすると怒ります。ただ、集めるだけならまだしも、それを振り回して遊んでしまうので、見ていてハラハラします。なぜ男の子は木の棒や石を集めたりするのでしょうか?そして、戦いごっこが好きなのでしょうか?

 その理由は、原始時代まで遡り「狩猟採集仮説」というものがあります。今回は、これについて書いていきます。

 

 

木の棒遊びは本能

男女の遊びの違い

 我が家の双子も同じ日に生まれ、同じように過ごしてきたのに遊び方が全く違います。激しい遊びが好きで、外で動き回っていますが、一人ずつ遊ぶと遊び方は違います。男の子は、車やブロックなど物質的なもので遊ぶのが好きで戦隊ものの真似をして木の棒を振り回してます。女の子は、おままごとや人形が好きで、家の中でお絵描きなどするのが好きです。この理由に原始時代に遡った「狩猟採取仮説」が関係していると言われています。

 

原始時代の男女の違い

 農耕の始まる前は狩猟と採取の時代です。男女の役割は明確に分かれていました。男性は食料を調達するために、鳥や動物を仕留める「狩猟」と食べられる木の実を集める「採取」を行います。女性は子育てと村の近くの採取を行い、家庭を守るのが役割でした。昔流行った本がありましたが、女性に地図が読めず、道に迷いやすい人が多いのは、原始時代に遠方に出かける必要がなかった為と言われています。逆に男性は遠方まで狩猟に出かけるには方向感覚が無いと帰ってこれません。現代の人の特性は、当時の能力の名残であると言えます。

 

 仮説から、男の子は小さい頃から「採取」の練習として木や石などを集め、「狩猟」の練習として木の棒を使って戦う経験を積んでいると考える事ができます。本能的に遊びを選んでいるのです。

 

戦隊ものやヒーロー映画が好きな理由

 単にかっこいいというだけでなく、戦隊ものやヒーローが好きな理由も仮説から説明ができます。

  • 明確な正義が存在している
  • 仲間と協力して目的を達成する

 自分や村の仲間が生き残る為には「狩猟」が必要です。「動物がかわいそうだから」と考えてしまえば守りたいものが守れなくなります。また、村に外敵が侵入してきた場合にも躊躇わずに対処する必要があります。ここで必要な事は、自分たちに正義があると信じて行動し、悪を撃つ行動がとれる事です。

 そして、強大な敵(原始時代は大型の獲物)は一人では倒せません。仲間と協力して悪を倒すという特撮映像の構成が「狩猟」そのものだからこそ、本能的に好きなのだと考えられます。


騎士竜戦隊リュウソウジャー ミニリュウソウケン

 ↑我が家の息子は絶賛「リュウソウジャー」にハマり中で、剣が欲しいとねだられました。そんな時にミニバージョンが手頃な値段で売ってました。奥さんの弟に買ってもらい、大喜びでした。

現代の遊び方と注意

 本能だからといって、現代で狩猟するわけではありませんので、必ずしも戦いごっこや収集が必要なわけではありません。ですので、その要素から大事な事を学んでもらえるようにする必要があります。

 

  • 仲間と協力して目的を達成する
  • 痛みを知り、力加減を覚える

仲間と協力して目的を達成する

  戦いごっこは1人ではできません。特撮ヒーローごっこをするのなら、複数の仲間と敵の役が必要ですので、必然的に友達とコミュニケーションを取って役割分担を決めないといけません。自分が本当にしたい役を上手く伝える方法や、時には我慢する事などを覚えていきます。また、友達が何を思っているのか?本当はこんな役をしたいのでは無いのか?という事に気付けるチャンスです。ここは、親の支援が必要だと思います。子供達だけでは、好きな事を続けれると思えば、相手の気持ちに気づく事が難しいからです。

 

痛みを知り、力加減を覚える

  棒で叩かれると痛いですよね。私たちは過去の経験から痛い事が予測できます。子供達にはその経験がありません。なので、力一杯叩いてしまいます。もちろん、怪我をさせる事はよくありませんので、事前に注意は必要ですが、叩かれたら痛い事、血が出てしまう事、人を傷つける恐れがある事を実感として理解する大きな機会になります。子供同士で戦いごっこを始める前に親と一緒にやりましょう。そこで力加減を覚えれるといいですよね。我が家の息子も最近戦隊ごっこを始めたので、覚悟をもって相手してます。

 

まとめ

 ママにとって、男の子の遊びは理解しにくいかもしれませんが、人間の長い歴史の中で培われた本能で遊んでいます。その遊びを通して他者との接点をしっかり持つ経験をしていきます。なので、こういう遊びほどパパの出番だと思っています。パパなら一緒に戦隊ヒーローを楽しめますもんね。我が家も楽しく遊びながら、痛みを覚え、他人と協力する事を学べるようにしています。