子供の成長を支える腸内環境を整える食事方法
腸内環境の改善、腸内フローラなどよく耳にするようになりました。それくらい腸の環境というのは大切だということが分かってきました。
腸内細菌が豊富な健康な腸であれば、
など、全身の状態の改善に効果があると言われています。
その中でも、「慢性疲労症候群」というよくわからない疲れに腸内環境が大きく関係しているといいます。
この慢性疲労症候群というのは、子供にも多く、不登校などの大問題になっています。
なので、子供の疲労感や気持ちの改善に腸内環境を整えるのが必要です。
目次を付けていますので、気になるところから読んでくださいね。
目次
今回の記事の参考書は「100の化学的メソッドと40の体験的スキルから編み出した最高の体調」という鈴木祐さんの本です。腸の環境だけでなく、ストレスや死について、遊びなど現代人が抱える問題の共通項である、「文明病」にスポットを合わせてわかりやすく書かれています。文明を聞くと神秘的な印象がありますが、この本に書かれているのは化学的根拠に基づいて、ご自身で体験し実証できた方法のみ書かれています。
とれも読みやすいので、よければ読んでみてください。
最高の体調 100の科学的メソッドと40の体験的スキルから編み (ACTIVE HEALTH) [ 鈴木祐 ]
腸の環境とは?
腸内細菌とは、ヒトの消化器官の中に住み着く微生物で、ヨーグルトなどに多く含まれる、ビフィズス菌や乳酸菌が有名です。
腸の中には100〜1000兆もの数が生息しています。
顕微鏡で覗いた時に多種多様な細菌がお花畑のように見えることから腸内フローラという名前がつきました。
腸内細菌の働き
- ビタミンB群やビタミンKなどの重要な成分を合成します。
- 食物繊維を分解し、エネルギーの生成
- 脂肪酸を分解し、腸壁を守る
など、様々な効果をもたらします。
腸の環境を破壊する原因
- 抗生物質
- 衛生的過ぎる環境
- 食物繊維不足
ヒトの生活は上下水道の完備など衛生環境が整ったことで、感染症での死亡が減少しました。多くの病気に対しても抗生物質を投与することで、健康な状態に戻ることができるようになりました。これは、人類の文明進化のとても大きな変革です。
しかし、抗生物質とは悪い菌だけをやっつけるのではなく、細菌のほとんどに作用してしまう薬です。そのため、悪い菌と一緒に善い菌まで死滅します。
結果として、病気は治っても腸の環境は崩れたままですので、熱は下がっても体はだるく、メンタルは低下しており、また病気になるといった悪循環を引き起こします。
大腸に住む腸内細菌の栄養素は食物繊維です。日本人の食物繊維の摂取量は年々減少しています。結果、腸内細菌が飢餓状態で働けなくなっています。
腸の整え方
第一に食事の改善です。
発酵食品の摂取、食物繊維が豊富な食べ物を摂取するようにすると善いです。
発酵食品
- ヨーグルト
- 納豆
- キムチ
発酵食品=お腹がゆるくなるといった印象を持っているかもしれませんが、それだけ、腸が活動している証拠です。下の食物繊維も同じですが、お腹がゆるくなる(いわゆる下痢の状態)にならない程度に量をコントロールしてみてください。
食物繊維
- ブルーベリーなどのベリー類
- バナナ
- りんご
- ココア
- きのこ類
- ワカメなどの海藻類
- 大豆などの豆類
ココアは意外ではないですか?
ココアに含まれるリグニンという成分が不溶性の食物繊維で便通を良くする効果があります。結果として腸内細菌にとって善い環境作りに大きな影響を与えることが分かっています。
環境調整
- 抗生物質を使いすぎない
- 抗菌スプレーや抗菌ソープなど避ける(キッチン周りはOK)
- 空気をきれいに保つ
抗菌系の商品は肌に住み着くよい細菌まで殺してしまいます。必要以上の抗菌は逆効果になっています。
ただ、カビの影響は無視できません。シックハウス症候群などは現代の通気性の良くない環境によって起こっていますので、適度な換気や空気清浄機の使用がオススメです。
まとめ
子供の頃から腸内環境を整える習慣を身につけさせてあげることが大切です。ジャンクフードを食べすぎると腸内細菌が減ることが分かっています。食べるのをゼロにはできないかもしれませんが、食事全体の1〜2割に抑えることが大切と言われています。
大人はプロバイオティクスなどのサプリの活用は有効だと思います。子供さんにはまずは食事の改善から取り組まれてはいかがでしょうか?
オススメはおやつの時間から取り組むことです。上記のようにココアを飲むこと、ヨーグルトにブルーベリーを混ぜるなどおやつとしても美味しく食べれると思います。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。今日の記事も皆様の悩み解決の手助けになればと思います。