パパの助けになる子育て教室

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公園遊びが子供の発達を促進させる

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 キャンプや自然体験での子供の発達を書いてきましたが、身近な公園など外遊びも子供にとっては十分発達を促すことができます。

 大人が勉強して学ぶ知識や技術を、子供は遊びによって学んでいくのです。

 今回は身近な公園遊びの中でどのような発達を促せるのか書いていきます。

 

公園遊びが大切な理由

 近年、スポーツクラブや特定の運動を早い段階から始める方が増えています。もちろん、特定の運動や競技で有名になるためには早くから取り組む方がいいと言われています。しかし、特定の運動に限定されると動きのパターンが一定となり、様々な運動に対応する運動回路の構築が難しいとも捉えれます。また、子供にとっては「遊び=楽しいこと」の中で学んでいきますので、自分が楽しいと思える遊びを通して課題解決する能力を身につけていきます。

 もちろんスポーツ教室の否定ではありません。我が家の娘もバレエに通い始めました。本人が「楽しい」「今度も行きたい」と思える活動を提供できるといいですよね。

 

遊びを通して感覚統合を促す

 少し難しい言葉ですが「感覚統合」という言葉があります。元々は発達障害の子供さんに対する方法と発達を促す方法としてアメリカから入ってきた言葉です。現役の理学療法士作業療法や療法士を目指す方には聞き馴染みのある言葉だと思います。簡単に解説すると、子供はよく転ぶ、力加減がわからず握り潰してしまうことがありますよね。これは、力加減をコントロールする「固有覚」、体のバランスをコントロールする「前庭覚」、肌で感じる「触覚」が発達の途中であるからです。こういった複数の感覚情報をまとめたりする脳の働きのことを「感覚統合」といいます。

 子供たちは遊びを通して、この感覚統合を繰り返して高度な体の使い方を覚えていきます。

 

公園遊びの種類

・ジャングルジム

・ブランコ、シーソー

・砂場遊び

・滑り台 など

 

固有覚を伸ばす遊び

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 固有覚とは、自分の手足がどの位置にあるのか、どれくらい力が入っているのか、どこからどこまでが自分の体なのかという、体を認識して操るための感覚です。ジャングルジムを登る時、子供たちはどこを見ていますか?おそらく、上に伸ばす手に注目していますよね。その時、足はちゃんと棒の上に乗ってますか?それとも一段上に乗せましたか?こんな風に、目で見ていない位置で正しく体を操る事が必要になってきますし、手の力をどれくらい入れておけば落ちないのか考えるようになります。こうやって、固有覚を育てながら、難しい遊びを覚えていくのです。

 

前庭覚を伸ばす遊び

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 ブランコやシーソーはバランスを司る前庭覚を伸ばすのに有効です。長く揺れ続けるためには、自分の位置が急激に変わるタイミングで、前後に上半身を揺するり、足の曲げ伸ばしで勢い保ち続けるように遊びます。体が前後に落ちそうになるのをコントロールしながら遊ぶ事で前庭覚を育てる事ができます。

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 滑り台は、はしごを登ることで、体の使い方を覚える固有覚と滑ることで急激に位置が変わりバランスを取る前庭覚の両方を伸ばす遊びと言えます。

触覚を伸ばす遊び

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 砂は乾いている時、濡れている時で手触りが変わります。どの状態であれば泥だんごを作りやすいか?山を高くできるかなど、細かな手触りからどういう風に作れば良いかを学びます。手についた砂を払うことも、細かい砂まで手についていることを感じれるようになってきます。また、泥だんごを握りつぶさないように持つ固有覚や柔らかい砂の上をあるく前庭覚などにも刺激になります。

 

まとめ

 公園遊びは子供の発達を促す上で重要なスポットです。「遊び=楽しいこと」の中で自分の体を自在に操れる経験をしていきます。それだけではなく、周りの友達に順番を譲ることや、人のものは勝手に使わない、友達に貸してあげるという、子供にとっては初めての社会教育の場になっています。子供は親の真似をして行動しますので、親も気をつけながら一緒に遊んであげる必要がありますよね。

 これから夏は暑くなります。去年は恐ろしい猛暑でした。なかなか公園に行けない日もありますよね。子供たちは、家の中でも上記に書いた感覚を伸ばす遊びをしていますよ。例えば、ソファーからジャンプしたり、くるくる回ってみたり、お絵描きしたり、テレビのリモコンを押してみたり、好奇心にかられて遊んでいることは子供にとって学んでいる最中と言えます。あまり、激しい遊びは近所からのクレームになると思いますが、ほどほどに見守ってあげてください。

 我が家の双子は遊び方が激しめですので、いつ壁に穴が開くのか心配しています...