朝食を食べると学力向上は本当か?
前回、「残さず食べる事を意識しすぎると抑うつ的になる可能性がある」と書きましたが、今回も食事と子育ての関係について書いていきます。
特に子供の朝食に何を食べれば良いのか?というのは気になる点だと思います。朝食は食べた方が身体の成長に必要なエネルギーと頭を働かせるエネルギーが得られるた重要なのですが、高GI食品を摂ると血糖値が急激に下がり、眠気を引き起こし授業に集中できないなどの弊害が予測されます。
大事なのは、授業に望める集中力と思いっきり運動できるエネルギーを充填する為に何を朝食で食べれば良いのか?という事です。
今回は、子供の学力に影響を与える朝食の工夫についてまとめました。
目次
- 学力を上げるのに朝食を毎日食べるのは無難な選択!
- 朝食を抜いても脳の機能は変わらないかも・・・
- 血糖値をコントロールする朝食とは?
- タンパク質と合わせて摂取しよう!
- まとめ:朝食にしっかりタンパク質を摂取する事が重要!
学力を上げるのに朝食を毎日食べるのは無難な選択!
この背景は、2013年の観察研究(1)によって、子供に朝食を食べさせると成績が向上したという報告です。これを受けてアメリカのガイドラインになったくらいです。
1950〜2013の23年間の過去のデータベースからまとめられた研究なので、信憑性が高そうですね。
しかし、少し落とし穴がある様です。
・観察研究なので、朝食と学力向上が本当に関係あるのかわからない
・朝食を食べている子供は運動量も多く、運動と学力向上の関係も関与している
・学力が優位に向上したのは、元々低栄養状態の子供
と、普段から朝食を食べている子供に食事だけでの影響はどこまであるのか分からないのが現状です。
朝食を抜いても脳の機能は変わらないかも・・・
ベイカー大学の8〜10際の子供128人を対象にし、朝食を抜いたグループと摂取したグループを3つに分けて、2時間後の脳機能をチェックしました。チェックの項目は、
・注意機能
・衝動性
・短期記憶
・認知処理速度
・言語学習
などの脳機能を網羅する様な内容です。
結果、
・朝食の有無は、全般的な脳の機能に優位な差は認めなかった。
という報告でした。
もちろん、収入や教育環境は調整されています。また、2時間後の短期的な結果ですので、毎日続けるとどうなるかや、数年後の変化に関しては検討できない内容です。
しかし、2つの研究結果より、低栄養群の成績向上は認めたわけですから、食べささないより食べるほうが良いと考えますよね。
では何に工夫して食べれば良いのかが重要なポイントになります。
血糖値をコントロールする朝食とは?
上記に高GI食品と低GI食品という風に記載しましました。
・高GI食品:血糖値を急激に上げるが、その後は急下降し、眠気やボーとした感じを引き起こします。白米や菓子パン、コーンフレーク、じゃがいもや小麦を使ったもの、チョコレートやケーキなどの糖質の多いものです。
・低GI食品:血糖値が緩やかに上がり、安定しやすい。玄米、そば、葉物野菜、きのこ、ナッツ類、生の果物、乳製品、魚、肉など
では、全てを低GI食品にすれば良いのか?
と思われるかも知れませんが、子供が食べてくれないと意味ないですよね。チーズ、リンゴ、ヨーグルトあたりは出しやすいので良いかも知れません。
タンパク質と合わせて摂取しよう!
なかなか低GI食品を食べてくれない子供の場合は、タンパク質を多めに一緒に摂取することw促してみては如何でしょうか?
タンパク質は、肉、魚、大豆製品、卵に多く含まれています。
これらは炭水化物と一緒に摂取する事で、血糖値の吸収を緩やかにしてくれます。よく、健康雑誌などで、「お肉から食べた方が血糖値の上昇が緩やかになる」など見かけた事があるかも知れませんが、緩やかに上昇する=血糖値が急激に下がりにくいという事です。
「朝食にタンパク質を増やすと代謝がアップする」や「朝食を卵に変えるだけで健康効果がある」といった報告もあるので、朝食のタンパク質は重要な要素と言えます。
まとめ:朝食にしっかりタンパク質を摂取する事が重要!
結論として、朝食にしっかりタンパク質を摂取するのであれば、食べた方が集中力も持続され、学校の授業に集中できて学力が上がる可能性がある!というまとめになります。
確かに、お昼のお弁当をガッツリ食べると眠たくなりますもんね。
私も自分の仕事での集中力向上と健康のために半日断食と昼食に炭水化物を食べなくなってから、仕事で昼以降に眠たくなる事が無くなりました!
とはいえ、子供は成長期です!
いくら半日断食が良いといっても、子供がした方が良いという事ではありません!
子供にとって、栄養不足は非常に大きな問題となるため、しっかり食べる習慣を身につける事が重要ですね。
もし、同じ様な悩みを抱える方に、この中のたった一つでもいいので、小さな習慣を変える事につながれば幸いです。
自分自身が育児と仕事の両立ができなくなりそうで、試して良かったことをまとめて作ったブログです。
この記事を読んで頂いたパパが、育児と仕事を楽しんでできる。
そんな心の余裕を作りたいと思っています。
最後まで読んでい頂いてありがとうございました。
また、次回の記事でお会いできればと思います。
参考図書を紹介しておきます。