パパの助けになる子育て教室

『子育てを仕事のように楽しもう!』をモットーに、『今しかできな子育て』を忙しいパパ達が楽しめる方法を紹介します

自然体験が子供の発達に重要な理由

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 自然体験って何と無くいいなと思いますよね。でも、普段の生活では得られない体験や発達ができると言われているのも確かです。

 自然体験によって得られる効果を、自身の双子達と一緒に遊んだ経験も踏まえてお伝えします。

  

自然体験によって得られる効果

・想像力の向上

・感覚の向上

・運動能力の向上

・体内リズムの調整

・こころの安定

 

想像力の向上

 近所の公園では無く、自然剥き出しの岩場の質感や木の荒れた表面に触れる事で物に触れる感覚が研ぎ澄まされます。そういった感触を通してどのように扱えば上手く行くのか考える時間が増えます。そうする事で、体験した事から課題を解決しようとする想像力が育まれます。

 

感覚の向上

 川の水が夏でも冷たい事を知っていますか?

私は海育ちで子供を川で遊ばせるまで、夏でも川の水が冷たい事を知りませんでした。でも。よく考えてみれば、雪解け水や雨水が流れてくるのですから、冷たいはずですよね。

 こんな風に、知識とは体験してみないと引き出せない事が多いんですよね。五感が刺激され、感覚が研ぎ澄まされると感じれる事がより正確に把握できるようになってきます。そうなる事で、より正確な想像力と身体の使い方を覚える手助けができます。

 感覚は記憶にも関係しています。人の記憶は、その場面で感じた事の感情を伴うものがより記憶され易いと言われています。楽しかった、美味しかった、嬉しかったなど感情が伴った事はよく覚えているものです。体験したものの方が記憶され易いというのはこういう事ですね。

 我が家の双子は川でよく遊びますので、私より川辺を歩くのが早く、いつも置いていかれます。足の裏は痛くないのでしょうか...

 

運動能力の向上 

 整地された道路と川の流れに逆らうように登っていくのを比べると、明らかに川の方が難しいですよね。流れに逆らうためにはどのように身体を動かせば良いか?歩幅を変えたり、足を出す向きを変えたり、手でバランスを取るなど、自分の身体を効果的に動かすように考えるのです。また、滑りにくい岩を選んで歩くなど想像力も働かせることができます。

 舗装されていない、凹凸のある道を不整地と呼びます。不整地を移動するためには全身を柔らかく使う必要があります。足をついた場所が斜めに登っているのに、身体が真っすぐのままだと後方に倒れそうになりますよね。そういった不整地でスムーズに移動するためには上半身を柔軟に使おうとします。

 マラソンランナーなどのトレーニングとしてもファルトレクトレーニングという不整地を走ることで走力を向上させる練習が導入されています。

 

体内リズムの調整

 キャンプ場の夜は本当に真っ暗です。ランタンの明かりでは周りを見通すのが難しいですよね。また、キャンプの時は夕食前にお風呂に入りに行き、暗くなり始める前から食事の準備をします。そうしないと炭に火がついたのがわかりにくいです。そうすると食事の時間もいつもより早くなりますよね。食べ終わっても20時前ですが、昼間の遊びやテントを張る疲れなどでいつもより早く寝ることができます。

 朝もテントの薄い布一枚ですから、日の光を浴びるのが早くなりますので、目覚めの時間も早くなります。

 私自身も以前、不眠で寝つきが悪くなったことがありましたが、1度キャンプに行った後は寝つけるようになってびっくりしました。

 海外の研究でも人口の光と自然の光で分けて調査をすることで、睡眠と覚醒を司るメラトニンという物質が分泌される時間が早まり、身体が寝る準備を早めることが分かっています。夜のブルーライトの影響だけでなく、昼間の自然な光にあたる少なさが体内リズムを狂わせる大きな原因になっていると考えられています。

 

こころの安定

  「夜に火遊びをするとおねしょをする」といった迷信を聞いた事はありませんか?これを学術的に解明しようとされた事もあるようですが、答えはわかりません。興奮して寝付けずに起きるのが遅くなるためや、夢でも火遊びをしておねしょで消そうとするなどいろいろ説があります。

 実際に火のゆらめき、木のはじける自然音を聞く事でヒーリング効果がある事が分かっています。火のゆらめきのリズムが人の鼓動と同じリズムで交感神経の興奮を抑える効果があり、こころが落ち着くようです。

 この焚き火の効果を利用してうつ病の方への治療を提供している事例もあります。

 

 まとめ

 自然体験を通して子育てをすることは、子供の発達に重要な要素を占めることが分かります。ただ、毎日そうしないといけないと思い込み過ぎても育児に疲れてしまいますよね。ですので、我が家もほどほどに取り組んでます。室内空間のレジャー施設で遊ぶより川の方がお金がかからないというのも理由の一つです。

 何より、親が楽しまないと子供はそこにも敏感です。虫を触るのにためらっても、川が冷たくても一緒になって体験し、同じ場面を共有することで普段の会話も弾んでいます。

 皆様も是非、体験してみて下さい。